平成20年度 会長ご挨拶

 第29期(2008年)会長を勤めさせていただくことになりました、大西晃(宇宙科学研究本部/JAXA)です。 よろしくお願い申し上げます。

 日本熱物性学会は、純物質の金属や非金属の固体、流体、高温融体等の基本的な物質の熱物性とその分子シミュレーションを扱う分野、熱物性の計量標準・標準物質と計測技術の標準化を扱う分野、エネルギー、環境、バイオ、電子デバイス・機器、生活関連、航空・宇宙等で代表される応用を扱う分野、そして、それら全体をまとめ整理し、データベース化を図る分野と、その数は優に20を超えています。また、最近話題になっていますヒートアイランドやマイクロ・ナノ等の熱物性については研究会で取上げ、より深い議論を行っています。まさしく、「熱」をキーワードに研究者・技術者・教育者・学生の集まりです。

 学会の活動は、会誌の発行、シンポジウムの開催、各研究会、セミナ、ホームページ等を中心に行っています。各研究会は、年に1度のシンポジウムでは議論がつくせない部分をより深めるために年4回程行っています。現在は、「建物外皮の熱物性とシステムデザイン」「マイクロ・ナノスケールの熱物性とシステムデザイン」「生活環境懇話会」が行われています。本年度はさらに研究会を増やす予定でいます。詳細は学会ホームページをご覧ください。

 国際会議は、アジア、ヨーロッパ、アメリカの持ち回りで行われており、それぞれ
Asian Thermophysical Properties Conference(ATPC)、・European Conference on Thermophysical Properties(ECTP)、・Symposium on Thermophysical Properties(STP)と名づけられています。昨年のATPCは日本で開催され、今年はヨーロッパで行われます(Aug. 31−Sept.4, 2008, Pau, France/http://ectp.univ-pau.fr)。


本年度の主なる活動は、次の2点を計画しています。

・ 「熱」をキーワードに多岐多様な分野から構成される学会の利点を生かしながら、将来に向けて、会員の皆様と学会のロードマップを検討したいと考えております。幸いに、来年は創立30周年を迎えます。創立当時の学会の意義をもう一度ふり返りながら、将来の一歩を考えたいと思います。

・ 学会が所有しています、熱物性に関わる知的財産、測定技術、シミュレーション技術、データ等について、会員の皆さんに、また広く社会に、如何に還元していくかを検討したいと思います。その一つとして、ハンドブック(新編「熱物性ハンドブック」本年発行)がありますが、ここでは、ハンドブックと違った観点から、例えば、ホームページを活用して学会の活動内容を迅速に提供できる手段を検討したいと思います。

最後に、本年度の学会の行事を紹介させていただきます。
1.日本熱物性学会会誌
   2月、5月、8月、11月発刊予定
2.日本熱物性シンポジウム
   会 期:2008年10月8日(水)〜10日(金)
   場 所:日本女子大学 新泉山館国際交流センター
3.各研究会
   詳細は学会ホームページをご覧ください。
4.ホームページの充実